松村 次郎プライベートケアクリニック東京 新宿院 院長
松村 次郎
プライベートケアクリニック東京 新宿院 院長性感染症を総合的に診る、
HIV診療経験を持つ内科専門医
- 日本医科大学付属病院 HIV外来 兼任
- 日本エイズ学会 学会誌 編集委員
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本性感染症学会 会員
性感染症を診る上で大切にしていること
HIV診療の経験を、性感染症の予防へ
私は2006年に国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センターでHIV診療に携わり、2007年から現在まで日本医科大学付属病院のHIV外来を担当しています。
HIV診療はこの20年ほどで大きく進歩し、治療によって健康を長く維持できるようになりました。
ただ、HIV治療が進歩したとはいえ、診断が遅れて症状が出ると治療が難しくなり、健康な生活を送ることが困難になることもあります。また、薬を欠かさず使用するのは大変です。副作用も少なからずあります。感染してしまったという負い目(スティグマ)も存在します。ですので、感染しないことに越したことはなく予防がとても重要になります。
HIVを長く診てきたからこそ、私は「感染した後に治療すること」だけでなく、早い段階で検査・診断することや、感染する前の予防も同じように重要だと強く感じています。
予防により新しい感染者を減らすことができ、HIV感染症の終息につながると考えられています。そして、何より大事な自分自身・パートナーも守ることもできるのです。
HIV検査は「いつ受けるか」が大切
早い段階で診断するためのHIV検査では、「いつ受けるか」が重要です。感染直後には検査で確認できないことがあるため、感染の可能性があった時期を踏まえて、適切なタイミングを考えます。そのうえで、次のような点を確認します。
- 感染の可能性があったのはいつか
- どの検査方法を用いるか
- 梅毒・クラミジア・淋菌など、ほかの性感染症も一緒に調べる必要があるか
検査を受けることと同じくらい、「適切な時期に検査を受けること」が重要です。
感染する「前/後」に備える ― PrEP・PEP
HIV診療の進歩により、新たな予防法が出てきました。それがPrEP・PEPです。
PrEP(プレップ)|感染する前から備える
PrEPは、HIVに感染していない方が、HIV治療薬を服用することで感染を防ぐ予防法です。始める前にはHIVに感染していないことを確認し、安全に継続するために必要な検査を定期的に行います。
PEP(ペップ)|感染の可能性がある行為の後に備える
PEPは、HIV感染の可能性がある行為の後に、薬の服用を開始することで感染リスクを下げる方法です。感染機会からの時間が重要になるため、不安がある場合には早めに医療機関へ相談することが大切です。
予防は一つではない
PrEP・PEP以外にも、性感染症の予防法には様々な選択肢があります。コンドームなどの基本的な予防法に加え、DoxyPEP(ドキシペップ)という、新たな予防法も登場し、クラミジアや梅毒などの性感染症も薬で予防できるようになってきています。
それぞれ、予防できる性感染症は使うタイミングは異なります。自分にあった予防法を選び、組み合わせて活用することが大切です。
予防薬を「処方して終わり」にしない
薬による予防法が登場し、「薬を飲んでおけば大丈夫」と考える方もいるかも知れません。
しかし、これらの予防法では、開始前やその後の定期的な検査がとても重要です。
処方する側としても、「処方して終わり」ではなく、その後の適切な検査を提案し、さらには、その他の予防法についてもお伝えしていくことも、性感染症診療の一貫と考えています。
略歴・専門領域・活動
略歴
- 長野に生まれる
- 東京大学理科1類
- 日本医科大学医学部
- 日本医科大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター 臨床研修医
- 日本医科大学医学部大学院 生体防御医学講座
- 国立国際医療研究センターエイズ治療研究開発センター
- 日本医科大学付属病院呼吸器内科 HIV外来 (~現在兼任中)
- 日本医科大学 微生物学免疫学教室 助教
- プライベートケアクリニック東京(新宿院 院長)
学会・資格
- 日本エイズ学会 学会誌 編集委員
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本免疫学会 会員
- 日本性感染症学会 会員
専門領域
- 性感染症診療
- 性感染症検査
- クラミジア・淋菌・梅毒などの診断・治療
- HIV検査・診断
-
HIV感染症診療
※日本医科大学付属病院HIV外来にて診療 - HIV予防
- PrEP
- PEP
- DoxyPEP
- 性感染症予防ワクチン
- 感染症
- 内科
- 免疫学
HIV・免疫に関する研究・論文
HIV感染症の臨床とともに、HIVと免疫についての研究にも取り組んできました。
HIVが免疫細胞とどのように関わり、体内でどのように感染が維持されるのかなどについて研究・報告しています。
主な論文
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・松村 次郎, 高橋 秀実. HIVと悪性腫瘍(特集 炎症と(悪性)腫瘍). 臨床免疫・アレルギー科.2015. 63. 1. 21-2.
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・Yonekawa M, Shimizu M, Kaneko A, Matsumura J, Takahashi H. Suppression of R5-type of HIV-1 in CD4+ NKT cells by Vδ1+ T cells activated by flavonoid glycosides,hesperidin and linarin. Scientific reports. 2019. 9. 1. 7506.DOI: 10.1038/s41598-019-40587-6
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・Omi K, Shimizu M, Watanabe E, Matsumura J, Takaku C, Shinya E, Takahashi H. Inhibition of R5-tropic HIV type-1 replication in CD4+ natural killer T cells by γδ T lymphocytes. Immunology. 2014. 141. 4. 596-608.DOI:10.1111/imm.12221
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・Jiro Matsumura, Masumi Shimizu, Kyoko Omi, Naoyoshi Nagata, Eiji Shinya, Shinichi Oka, Hidemi Takahashi. A possible origin of emerged HIV-1 after interrupting anti-retroviral therapy. BIOMEDICAL RESEARCH-TOKYO. 2014. 35. 1. 1-8.DOI:10.2220/biomedres.35.1
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・Kosuke Narita, Rintaro Noro, Masahiro Seike, Masaru Matsumoto, Kazue Fujita, Jiro Matsumura, Mikiko Takahashi, Masashi Kawamoto, Akihiko Gemma. Successful Treatment of Histiocytic Sarcoma and Concurrent HIV Infection Using a Combination of CHOP and Antiretroviral Therapy. INTERNAL MEDICINE. 2013. 52. 24. 2805-2809.DOI:10.2169/internalmedicine.52.0523
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・Takahashi M, Matsumura J, Inagaki S, Takahashi H. Induction of CD56+ T cells after prolonged activation of T cells in vitro: a possible mechanism for CD4+ T-cell depletion in acquired immune deficiency syndrome patients. Human immunology. 2011. 72. 10. 783-790.DOI:10.1016/j.humimm.2011.06.001
著書・寄稿・制作協力
メディア・一般発信
HIVや性感染症の予防について、患者さまが正しい情報をもとに選択できるよう、医学情報の発信にも取り組んでいます。

松村 次郎
プライベートケアクリニック東京 新宿院院長
- 日本医科大学付属病院 HIV外来 兼任
- 日本エイズ学会 学会誌 編集委員
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本性感染症学会 会員


