讀賣新聞 2017年8月8日(火)発行 に日本大学産婦人科の川名敬・主任教授が調査した「梅毒の母子感染」に関する記事が掲載されていましたのでご紹介いたします。
梅毒の母子感染 乳児5人死亡例
産婦人科学会調査11~15年
妊娠中の母子感染で「先天梅毒」になった赤ちゃんが2011~15年に21人生まれ、このうち5人が亡くなっていたことが日本産科婦人科学会の初の調査で分かった。
若い女性を中心に梅毒が増えていることを受け、実施したもの。
梅毒は母子感染すると流産の危険が高まり、生まれた赤ちゃんには肝臓や脾臓の腫れ、目や耳、皮膚の異常などが現れることがある。
学会の研修基幹施設のうち、回答した257施設(41%)の内容を分析したところ、先天梅毒の赤ちゃんは、11~13年はゼロだったが、14年に8人、15年は13人と増えた。
うち5人が亡くなり、抗菌薬で治療したものの、後遺症が残った赤ちゃんも4人いた。
「定期的な妊婦検診を約8割が受けていない!」
先天梅毒の赤ちゃんを産んだ妊婦の約8割は、定期的な妊婦検診を受けていなかった。
調査した日本大学板橋病院産婦人科の川名敬・主任教授は、
「検診を受け、妊婦が早期に抗菌薬を服用すれば、胎児への感染は防げる。経済的理由や望まない妊娠で検診を受けようとしない妊婦への支援も必要だ」と話す。
参考資料1
参考資料2
参考資料3
参考資料4