性感染症の再発防止についての私からのメッセージです。
2回にわたりお話ししています。今回は2回目です。
今回は 『感染した患者さんへのメッセージ』 です。

もしも性感染症に感染してしまった場合、パートナーのことを考えると頭の中は真っ白、パニック状態になってしまう方も多いことでしょう。
でもパートナーはあなたにとって非常に大切な方ですから、検査を受けて安心するようにしましょう。

  患者さんに対する説明!  

病気は症状が出れば検査や治療に結びつきますが、症状が乏しかったり症状が全く出ない場合があります。そうしますと検査もできないし、治療にも繋がらないことになります。
そのためあなたの大切なパートナーにも検査を受けていただき、安心できるようにしましょう。
そしてお互いに異常がないことを確認し、健康なセックスができることを目標にしましょう。

  積極的な対応・説明!  

もしあなたと同時にあなたのパートナーが感染していたら、感染した本人だけ治療しても、またあなたが感染する(ピンポン感染)可能性があります。
もしパートナーが感染していたら、ピンポン感染を防ぐ意味であなたと同時進行の治療をすることをお勧めいたします。
パートナーを本当に大切に思っているのでしたら、感染してしまったことを正直にパートナーに伝えましょう。
そうすればあなたは、精神的にも楽になるはずです。

逆にもしパートナーが感染していて、そのことを自分に伝えられなかったとしたら、あなたは「パートナーから大切に思われていない」と感じ、とても悲しい気持ちになるはずです。
また、もしあなたがパートナーから告白された側ならば、大きな心を持って告白したパートナーを責めることはせず、健康なセックスができることを目標としましょう。それには専門医を受診して検査を受け、必要であれば治療も受けてください。

繰り返しとなりますが、あなたがパートナーを愛しているのであれば、真実を伝えることは非常に大切なことです。

  積極的な対応・説明・メッセージ!  

パートナーに病気になっていることを知らせないで放置していると、不妊症につながる精巣や卵管の病気になってしまい将来子供ができなくなるかもしれません。
あなたの悩みがパートナーの悩みにならないように、二人とも健康になり「愛のあるセックス」を心がけましょう。

一番肝心なことは「放置しないこと」です。大事なことは「過去」ではなく二人の「未来」なのです!
性感染症は知らず知らずのうちに家庭内にも侵入し「家庭内の不和」を招いてしまうかもしれません。家族がいるのであれば性感染症から家族を守りましょう。
また、もし何かの性感染症にかかっていると、HIVに数倍感染しやすいことも忘れないでください。

『私の悩みは、あなたの悩み』と考え、パートナーとふたりで一緒に悩みましょう。
そしてお互いに健康になり、健康なセックスをしましょう。