これまで、PrEP薬には「ツルバダ」と「デシコビ」の2種類あり、当クリニックではそれぞれのジェネリック薬を処方していました。
性別や性交渉の相手、服用方法に応じて、「日本におけるHIV感染予防のための曝露前予防(PrEP)利用の手引き」に沿った適切な薬を案内していました。
しかし、2024年8月にツルバダが国内で初めてHIVの予防薬(PrEP)として薬事承認されたことによりツルバダのジェネリック薬(TENVIR-EM)は、国内で入手できなくなりました。
そのため、現在当クリニックでは、PrEPについて、デシコビのジェネリック薬(Tafero-EM)を使用しております。
デシコビはツルバダより新しいお薬であるため、国内の「利用の手引き」において、現行ではオンデマンドPrEPや女性のデイリーPrEPについて推奨ではないものの、お薬の効果としてツルバダに劣るということではありません。
デシコビのジェネリック薬(Tafero-EM)は、イギリスにおいてもオンデマンドPrEPや女性向けのデイリーPrEPとして推奨されており、安全性と有効性が認められています。国内でも間もなく「利用の手引き」が改訂される見込みです。
これからも患者さまに安心してご利用いただけるよう、最新のエビデンスに基づいた医療を提供してまいります。